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本の音

本音・・・率直な本の感想。本ノート・・・本の記録として。

ツナグ 想い人の心得/辻村深月

評価:★★★☆☆

死んだ人と生きている人の橋渡し役ーツナグ。
彼らに連絡がとれるかどうかは運次第。
死んだ人と会うにはいくつかのルールがあって、
こちらが会いたいと思っても向こうが拒否したら会えない。
会えるのは1日だけで、それも日暮れから朝まで。
だから最も夜が長い満月の日がその日にされる事が多い。
そして、死んだ人に会えるのは死者、生者共に生涯一度だけ。

そんなツナグを軸とした5話。
「プロポーズの心得」
主人公は役者の青年。
彼は想いを寄せる女性がいる。
その女性には亡くなった親友がいて、彼は女性にその親友と会わせようとツナグに連絡をとる。
所が、本人でないという事で拒否され、結局、幼い頃別れた父親と会う事にー。

「歴史研究の心得」
ツナグに依頼してきた人は元校長。
彼は地元に貢献した歴史上の人物に会いたいと言う。

「母の心得」
年代の違う二人の母親が依頼者。
一人は幼い子供を自分の不注意でなくしてしまったと自分を責める母親。
もう一人は年配の女性で、彼女も亡くなった娘に会いたいと言う。

「一人娘の心得」
主人公であるツナグー歩美の知り合いの工房の大将が亡くなる。
大将の娘は父の仕事を継ぎたいと思っているが、父は自分では力不足だと思っていたのでは?と悩む。

「想い人の心得」
何度も死者に拒絶されている80代の男性が依頼者。
彼が会いたいと思っているのは、若い頃に勤めていた料亭の娘さん。

間違いなくいい話だと思う。
ただ、こういう本を読むモードでなかったため、どうも話に入りこめなかった。

このタイトル、何か聞き覚えあるな~と思ってたらやっぱり。
どうも、この本は続編らしいけど、私は最初のは読んでない。
それでもこれ単体で十分読めた。
多分、最初と最後の話は先に出た本にも描かれているんだろうと思う。

色んなパターンが描かれているのが良かった。
こういう形態なら、どれも死者に会って希望をもらったり・・・という話だと思うけど、実は死者が思ってるのと違っててそれでも良かったとか、中には死者と会わない話もあったりした。
それに、お互い会って思いが変るのは生きてる方だけでもなく、死んでいる方も生者に会ってホッとしたり・・・。
繊細な感覚で描かれていて読後感の良い本だと思う。
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ジャンル : 本・雑誌
テーマ : 読んだ本

[ 2020/02/22 11:35 ] 辻村深月 | TB(-) | CM(0)
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